かゆみを伴い皮膚が、蚊に刺されたように赤く盛り上がる発疹が、突然に起こり発疹が時間の経過とともに移動し、痕を残さず消えていくのが特徴です。夜になると赤くなって痒くなり、朝起きると何事もなかったように消えているというようなことがよく起こります。一般にはすぐに食べ物との関連を考えがちですが、実際には食べ物によるものは少なくウィルスなどの感染症に伴うもの、気温の急激な変化、ストレスなどの心理的要因など様々な要因があり、原因不明なものが最も多いとされています。肝臓を悪くしたと思われがちですが、肝機能低下を見ることはごく稀です。
治療
抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤がまず最初に試みる薬です。これらの薬で完全に発疹が消失するような状態をつくり、発疹の再発を見ながら徐々に減量していくことが大切です。消えたからといってすぐに内服をやめると、すぐにまた再発するというようなこともよくありますので注意が必要です。いろいろな抗アレルギー剤を試みますが、効果のないときには短期的なステロイドの内服、Hz受容体拮抗薬、ロイコトルエン拮抗薬その他様々な試みをします。