あなたのいろいろな皮膚のトラブルをご一緒に解決しましょう

接触皮膚炎

外から皮膚を刺激する物質がついて、皮膚に炎症が起こった状態です。
刺激性の物とアレルギー性の物があり、さらに光にあたると炎症が起こる物とがあります。

アレルギー性接触皮膚炎

ある特定の物質が肌に合わなくて、そのものに触れると触れた部位が炎症を起こします。 誰にでも起こるわけではなく、その物質にアレルギーを持つ人だけに起こる反応です。金属、植物(ウルシ・イチョウ・ハゼ・プリムラなどが知られています。)化粧品、その他、あらゆるものが原因になります。原因を調べるには、パッチテストが有用です。疑わしい原因物質を腕や背中に48時間貼り、そこに起こる反応を見る検査です。一度アレルギーをおこすようになると、濃度を下げて使っても、短い時間使っても、大なり小なりの炎症を起こしますので、使わないことが一番の治療です。

刺激性接触皮膚炎

強い刺激物質が肌に触れると人によっては、その炎症の程度は異なりますが、誰でもが肌に炎症をおこします。これを刺激性接触皮膚炎といいます。代表的な物が絆創膏カブレです。毎日毎日同じところに強い接着力のある絆創膏をはり続けるとどんな人でも炎症をおこします。1日でかぶれる人もいれば、3年でかぶれる人もいますが、だんだん肌荒れを起こしてきます。それがこの皮膚炎です。これは濃度を下げてあげたり 使い方に注意さえすればその物質を使い続けることができます。

光接触皮膚炎

 
アレルギーもあれば刺激によるものもあります。これはある物質に触れただけでは炎症を起こしませんが、触れた後に光に当たるとその部位に炎症を起こすというちょっと複雑な皮膚炎です。よく知られたものに、湿布剤があります。ある特別な湿布剤を貼るだけでは何も起こりませんが、湿布した部位に日焼けをするとその部位に、炎症が起こるようになります。紫外線吸収剤を含む日焼け止めクリームでも同様のことが起こることがあります。これは紫外線吸収剤にアレルギーを持つ人だけに起こる特殊反応ですが、十分注意が必要です。   


治療

 
そのものに触れなければ自然にその皮膚炎は改善しますが、治るまでの間に痒くて掻いてしまうと、なかなか治らなくなります。何が原因で皮膚炎を起こしているのかを知ることが一番の治療と考えます。いわゆるステロイドの外用剤、かゆみ止めの飲み薬で炎症を早く治めることは有用な治療と考えますが、何よりも原因を探すことが大切です。
原因検索のためにはパッチテストが有効です。原因物質を上腕背中にはり48時間貼った後に皮膚に炎症が起こっているかどうかを観察します。検査中入浴、洗髪などができなくなります。汗をかかないようにしないと正しい判定ができなくなりますので汗の少ない季節に検査をするのがお勧めです。

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