あなたのいろいろな皮膚のトラブルをご一緒に解決しましょう

爪の水虫

爪は皮膚の角層の変形したものです。
水虫の原因となる白癬菌・カンジタなどは角質層で増殖するものですから、爪の中の菌は増殖し爪を変形させます。
そのため、爪は厚くなり色調も白色~褐色に濁ってきます。
爪がひどく厚くなると巻き爪の原因の1つにもなり、痛みを感じる事もしばしばですが、通常かゆみなどの自覚症状はありません。

治療

治療の中心は内服療法です。
塗り薬では爪の中まで薬が浸透しにくい為、治療が困難なので内服療法はわが国では通常2種類の薬から選択します。
① 連日投与法
テルビナフィン(ラミシールR)を1日1錠ずつ決めた時間に内服を6ヶ月間続けます。
② パルス療法
イトラコナゾール(イトリゾール)を1週間飲んで、3週間飲まないというサイクルを3回繰り返します。薬を飲む期間は合計21日。飲まない期間を含めて治療期間は3ヶ月です。飲む期間と飲まない期間を守ることで十分な効果が得られますので、飲み方を守って治療することが大切です。

※いずれの飲み薬も望ましくない作用が出ることがあります。
・ むかむかして食欲がなく体がだるい。発熱が続く。皮膚や白目が黄色くなってきた。
・ 体が浮腫む。息苦しい。動悸がする。
・ 熱があり、発疹や痒みが広がってきている。
・ 皮膚・口や目の粘膜がただれている。
等の症状が出て来た場合は服用を中止してすぐに主治医にご相談ください。

内服を希望しない場合は、根気強く外用方法を続けます。ただし、塗るだけでは爪の中に薬が入りにくい為効果が出ませんが、新たに発売された爪の外用薬が爪水虫の治療効果があがっています。
厚くなってしまったものは爪を削り、根気強く外用を続けることで治癒することが可能です。自覚症状がないため継続のモチベーションをどのようにもつかが大切です。

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