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いぼ

イボは皮膚に生じる小さな突起物一般をさすもので、大きく分けてウィルスが感染して起こる感染性のものと、皮膚の老化に伴ってできるイボがあります。

  1. ウィルス性イボ
  2. 人乳頭腫ウィルスというウィルスが原因でおこるイボで、膝、肘、手足にできる表面がザラっとする硬いブツブツです。足底にできると、魚の目との区別は時として困難です。自分で削ったり、毎日触ったりしていると増えることがありますので、気をつけましょう。
    顔など、わずかに褐色の平らな盛り上がりが、出てくることもあります。顔そりなど顔に細かい傷をつけると、その傷に沿ってイボが増えてくることもありますので注意が必要です。
    傷のついている皮膚には、ウィルスが感染しやすいので他の人にも移します。
    あまり過敏になる必要はありませんが、移るものだということはご理解いただきたいと思います。

    治療

    一般的には液体窒素を用います。液体窒素でイボの部分に炎症を起こしてイボの周りに炎症性細胞を呼び寄せ、イボのウィルスに対する免疫をつくってあげようというものです。
    イボのウィルスの勢いが強いときには、なかなか効果の出ない時もあります。
    その場合免疫力を高める目的でヨクイニンという、はと麦のエキスを飲んでいただいたりします。
    液体窒素が痛くて嫌がるお子さんや、この治療の効果が少ない場合に、特殊な外用剤を使ったり、免疫療法をしたりすることもあります。
    イボのウィルスに対する抵抗力をつけてあげることが治療の基本です。抵抗力ができれば何もしなくても自然に治ることもあります。


  3. 老人性イボ
  4. 長期にわたる紫外線が大きな誘因になるといわれています。 加齢に伴って、顔、頭、背中、手の甲などに、茶色っぽい硬く皮膚からやや盛り上がる発疹です。
    首周りにややぶら下がるように出てくる物も、このイボであることが多いです。
    老化に伴ってできるシミから変化してくることもあります。皮膚がんと区別しづらいものもありますので、専門医に診ていただくことが望ましいと思います。

    治療

    ウィルス性のイボ同様、液体窒素が治療の基本です。顔や首周りは液体窒素後、長期にわたって治療部位のシミが残る事もありますが、一般的には半年ほどで改善します。炭酸ガスレーザーが有効なこともあります。また、外用剤によって治療することもあります。

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